農業の国際化とはなにか
残存輸入制限という外濠を埋められたうえ、国家貿易という内濠も次第に狭められようとしているのです。
以上に代るものとしては国内政策ということになるでしょうが、その国内政策についてもガットでバインドしようとする動きが強まっていることはおわかりでしょう。
・・・とするならば、日本の農政は一体どう変わり、日本農業ははたして生き延びられるのでしょうか。
国民経済のなかでの農業のあり方を根底的に問い直してみなければならない段階に、いまわたしたちは立っているのです。
1960年に始まった日本農業国際化の歩みは、いまその最終局面を迎えようとしています。
この数年来、円高の進行によって農産物輸入が急増しているばかりでなく、ガット・ラウンドでの農業交渉が農業国境調整・国内農業政策・ガット農業ルールを三位一体化した形で展開されているからです。
その帰趨のいかんによっては、日本農業は文字どおり存亡の危機にさらされることにもなりかねません。