農業の国際化とはなにか 4
日本農業にとってはむろんのこと、日本経済全体の今後のあり方を考えるうえで、この問題は避けては通れない、重要な意味をもっているのです。
食料の安全保障食料の安全保障問題を考える前提として、世界の先進国のなかで低開発国をふくめてもいいですが・・・
ひとり日本の食料需給のみがきわめて異常な状態におかれているということを認識しておかねばなりません。
他に比べて食料自給率の水準が飛び抜けて低いばかりでなく、時系列的にみても低下傾向がますます進行し、とめどなくゼロに近づきつつあるという事実がそれです。
食料自給率は次のようなさまざまな基準で計測することが可能です。
第一に、食用農産物の総合自給率があります。
これは農水省が毎年の農業白書で発表するもので、国内生産額を単純に国内消費額で割ったものです。
これによると日本の自給率は1960年の90%から86年70%へと低下しています。
この70%という数字は一見まだかなりの高率のようにみえますが、実はこの計算には輸入飼料が入っていません。